今年最後のご挨拶

おはようございます! センター長の湯澤です。 りんくは、明日から1月4日まで年末年始のお休みに入ります。 そのため、今日が平成26年最後の日なのです。 最後のブログ・・・ 一体何を書いたらいいだろうと 「今年の10大ニュース」などなど悩みましたが・・・ 今年、最後の嬉しかったことを。 12月24日に、一本の電話を頂きました。 電話の内容は 「息子が月曜日から働きはじめたので、りんくに日中行けなくなります」というものでした。 Bさんとのはじめての出会いは、市役所でした。 中々、初回相談日の都合がつかず、市役所に行くことがあったので その日に、お会いする約束をしました。 私は、20分くらい前に市役所のロビーに到着すると スーツを着た方が1名座っており、業者さんの方かなぁと思っていました。 そして約束の時間になってもBさんは現れないので、もしかして・・・ このスーツの方が?と恐るおそる 「Bさんですか?」と話しかけてみると、 「はいBです!」と。 スーツで相談にいらっしゃった方は、Bさんだけだと思います。 その後、お話をお聞きし、 ◯中学校の途中から学校に行けなくなり「家」に、10年近くいたこと ◯動き出さなきゃとずっと悩んでいたこと ◯姉が働いたお金で家族にご飯をごちそうしたのをみて、 自分も働いて、ご飯をごちそうしたいと思ったこと などなど、たくさんのことをお話してくれました。 その後、りんくの就労プログラムの「まなび隊」・「たのしみ隊」・「たいけん隊」に 参加しながら、他の相談者との関わりや体験を通して自信をつけていき 今年最後に、ずっと連絡をまっていた会社から連絡があり、働きはじめることができました。 10年前、お家に閉じこもり、家族以外との関係をほとどん持たずに過ごしてきました。 ずっと、今の状況を何とかしなきゃと、ずっと考え苦しんできました。 文字にすると、10年というのは「3文字」でありますが、本当に長くそして大変だったと思います。 さぁやるぞ!と思ってから行動に変わるまでに半年かかったと話していました。 一歩踏み出すための勇気を蓄える時間です。 「すごろく」で例えると・・・ りんくに行ってはじめて、すごろくが「スタート」するのではなく、 苦しかった期間・勇気を蓄える時間も含め、「すごろく」なのではと思ったりします。 りんくと出会うというのは「すごろく」の「イベント」であって、 「働きはじめる」というのも、「イベント」の一つでしかないのかなと。 Bさんのすごろくのゴールとは一体何なのか? 先日までは、きっと「働きはじめる」というのがゴールだったのかも知れません。 今はきっと違うと思います・・・。 Bさんの進む「すごろく」にどんな「イベント」があるのかはわかりませんが、 「初めての給料で、家族にごちそうする」という「イベント」は、 もうすぐなのかも知れません・・・。 では?りんくの役割は? すごろくのイベントでいう「ボーナスゾーン」かもしれません。 このボーナスゾーンは「◯マス進む」ことが必要な方には「◯マス進む」 「5マス戻る」や「3回休み」などが必要な方にはそんなお手伝いをしたりをする時もあります。 りんくのボーナスゾーンがちょっと違うのは、 進む時も休む時も、戻る時も、りんくの相談員がご一緒いたします。 よくわからなくなってきましたので・・・ 皆様に支えられ、今年1年無事終わることができそうです。 来年も、皆様と「一緒」に歩んでいきたいと思いますので、 よろしくお願いします。